それならば風俗だ
昨年の夏頃から幸運にも仕事でまとまったお金がいただけるようになり、多忙になってお金を使う余裕も無くなったからか驚くくらい貯まっていく。
そんな話を先輩にすると「それならば風俗だ」と意味不明な誘惑を受け俺は風俗に行く決心をあっさりとした。
興味が無いと言えばウソになるし、むしろ好奇心が上回ったと言えばそれもまたウソになる。
しかし性欲の消費だけのために見ず知らずの女性に自分の欲望をぶちまける行為に若干の罪悪感も感じつつ、人生の肥やしにでもなればとここに記録を書き記すことにする。
再来週ピンサロ行くぞ
秋、冬と2つの季節をまたいで、思えば先輩との約束も忘れた年明けの某日、
「再来週ピンサロに行くぞ、しっかりと調べておけ」という連絡があり、ネットで風俗店の検索を始めた。
ドラマや映画などでうっすらと記憶に「ピンサロは五反田」という記憶があり、ぼんやりと五反田のお店に目星をつけることにする。
お店の口コミや、風俗店レビューのブログを読みつつ、ピンサロにも様々な種類があることを知り、椅子はベンチシートかフラットシートか、風俗嬢のタイプ、年齢などなどが一覧になっている記事にたどり着く。
ちなみに俺は何度か話した記憶もあるが「消費するおっぱいなら大きい方が良い」という最低の思想を持った人間であるので巨乳以外の選択肢は無いのであった。
五反田のお店を数点ピックアップして所属している風俗嬢の一覧を見る。最近の科学の進歩は凄まじく、風俗嬢一覧の上部に女性のタイプを選択するボタンがあり、
「巨乳」という項目は一般性癖らしく全てのサイトにボタンがある。一般性癖の持ち主に生まれたことを神様に感謝した。
先輩とLINEでこの女性とこの女性が良いと完全におっぱいのサイズだけで選んだ風俗嬢の方々を羅列していく。
しかしどこか違和感を感じつつ、先輩のセッティングにより話は進んでいくのであった。
俺は顔面派だ
数日後、俺の頭に俺が語りかける。
「待たれよ、俺は顔面派である。」
先日の飲み会でのアイドル談義でも「なるほど、やっぱり顔面が先行なんですね」と言われるほどに。
そうであった、俺は顔面派である。
風俗店の多くのサイトは女性の顔が隠され、髪型や雰囲気しか見ることができない。
なんということだ、顔面派に打つ手はないのである。…と先輩に相談したところ、目星のお店のブログを見ろと言われ初めてブログを拝見する。
なるほど、ブログには風俗嬢の自撮り写真と日記ような文章が幾つもあり、サイトのプロフィール写真よりも顔が見えるものもあった。素晴らしい先人の知恵である。
指名しようと思っていた女性のアップされた自撮り写真をざっと見て先日の違和感の正体を知る。
やっぱりなんだかしっくり来ないのである。
さて、どうしたものか。
正直に言うと俺の可愛いの守備範囲は一般男性と比べるとかなり広いと言われたことある。
世間がブサイクと称する女性お笑い芸人の数人も俺は可愛いと思っていたし、女性は生きてるだけで可愛いのである。
美人には時代によって明確な定義が存在する。しかし可愛いは好みの問題であり個々の主観的な誤差でしかない。そう考えるとどの自撮り写真も可愛い。
まったく困った顔面派である。…が、やはりしっくり来ない。
数日悩んだ結果、ふと見ていた風俗店紹介ブログに見覚えのある地名を見つける。
そういえばそこも風俗街であった。
とりあえずお店を検索してみると出てくるわ出てくるわ、見知った地にこんなに風俗店が存在していたのかと。
ブログに目を奪われる
何店舗かサイトを見て、ブログの自撮り写真を見ているととある店舗のブログに目を奪われる写真があった。
口元がスタンプによって隠されているが、セミロングのセンター分けの黒髪、切れ長の目、流行りの太い眉、目元のほくろ、ちょっと驚くくらいに好みのお顔立ちである。
すぐに先輩に連絡した。
初めて風俗店に行くのであればこの人が良いと。
すでに約束の日の直前であり、先輩は五反田の予定を完璧に固めており、予定の変更を渋ったがブログの女性の写真を見た先輩はこう言った。
「あー…、お前めっちゃ好きそうだなw」決戦の場所と時間が決まった。
決戦当日
先輩と最寄り駅で待ち合わせをして店舗に向かう。
やはり緊張する。夕方からガムは何個も食べたし、喉は渇く、友人の結婚式のスピーチよりも緊張していたのではないか。
ちなみに俺は緊張すると意味もなく吐き気がするので、ガムを噛む、嗚咽しているなどの行為を確認したら、この人めっちゃ緊張してるんだと思っていただきたい。
お店のエレベーターを昇り、店舗の前に到着する。なんだか不思議な面持ちをした店構えである。
どんなイメージかと聞かれると大学の文化祭のお化け屋敷の入り口。薄いカーテンがあるだけの入り口を先輩と一緒に通る。
漫画かと思うほどいかついスーツを着た屈強な男性が笑顔で我々を迎い入れた。
店内は薄暗く、ドラムの音が大きいよく解らない音楽がかかっていた。
店員にコースと指名の有無を聞かれ、30分コースと目当ての女性を指名する。
目当ての女性が出勤するのが10分後だが大丈夫か、そしてその時間から値段が少し上がるが大丈夫かと確認されたがこちらはその覚悟である。
料金を支払い席に通される。
後で先輩から聞いた話であるが、受付の風俗嬢の写真はサイトの写真のように顔が隠されていないものであるらしく見たかと聞かれたがそんな余裕は一切無かったのだ。
靴を脱ぎ席に入る。
店員に入り口のカーテンが閉められた。席はフラットシートで、広さは二畳ほど、なるほど「立って半畳、寝て一畳」。
2人の男女が乳繰り合うには十分な広さは古い言葉が証明していた。
昔の列車のボックス席備え付けくらいの小さいテーブル、ティッシュとゴミ箱、ハンガー、とりあえずコートをハンガーにかける。
その時に立ち上がり隣りの席がちらりと見えた。
男女が乳繰り合っていた。
漫画喫茶の壁くらいの高さで仕切られた席が続いている。
なんだかきっとこの隣りを盗み見るという行為はタブーなんだろうと思い、すぐに姿勢を低くしてシートの端っこに座る。
店内を見回す、薄暗い天井、光るミラーボール、ダンスフロアか。
時計を見るとお目当ての出勤時間5分前。隣りからはかすかに男女の淫靡なささやきが聞こえる。
覚悟をしなければならない。
ついにご対面
するとカーテンが開いた。店員からお茶の入ったコップを手渡される。
お茶を一口飲む、緊張で味が解らんのか、とても薄いお茶だった。
そしてもう一度カーテンが開いた。
こんばんは、とセーラー服姿の女性が入ってきた。
はじめまして○○○ですと自己紹介をされたので、はじめましてと挨拶をする。
それ以外の言葉が出てこない。
女性は指名のお礼を言いながら近づいてきた。驚いた。
若干、写真で見ていた切れ長の目とは違いタレ目であったが、想像よりも写真と変わらない女性だ。
女優の吹石○恵さんに似てると俺は感じた。写真より美人ではないが、むしろ可愛い。オタクはチョロい。
ブログの写真を見ろと言っていた先輩に心の中で感謝する。
やはり先人の知恵は聞くべきである。
何をすれば良いのか解らないので、とりあえずこういうお店は初めてであること、ブログの写真を見て指名したこと、とても可愛いので驚いたとオタク特有の早口で伝えると、ブログを見て来てくれて嬉しい、誰も見てないと思っていたけど更新を続けて良かったと喜んでいた。
そうだよね、面白いとかつまらないじゃなくて、誰かが見てるぞって解ると嬉しいよねということ、ポジティブなことはすぐに本人に伝えようねということ、
風俗店で世界の真理を実感した。
そんな話をして乗って良いか聞かれたので、どうぞと答える。
だってそう答えるしかないじゃないか。
正座からあぐらに変更され、太ももの上に乗られる。
私、0.04tあるから重いよと言われるが、計算する余裕も無いし、大丈夫ですと答える。
風俗嬢ジョークというものが存在するのか、新しい世界である。
そのまま仕事帰りか、お疲れ様でしたなど当たり障りの無い会話をする。
緊張でうっかり自分の職業を喋りそうだったのでやめてください。
ウソをつくのは難しい。
嬢と対面座位で向かい合いお話は続く。
こういうお店初めてってことは、知らない女の人にこうされるのも初めてなんだ、と嬢が言うと唇を奪われた。
軽めのキスの後、いたずらな表情で嬢が笑い、次に口に舌を入れられる。
相変わらず女性の唇や舌ってのは柔らかいなぁと思った。
風俗嬢のキスは特に無味無臭で驚くほど普通で安心した。
唇を離すと嬢は、おにいさんの初めてもらっちゃったとまた笑った。
ちょっと漫画でしか聞いたことの無いような台詞で恥ずかしくなった。
服を脱いで次の段階へ
下着以外の服を脱いでと言われたので従うことにする。いそいそと上着、インナー、ズボンを脱ぎ座り直す。
いや、ここは狭いが千利休の茶室ではない。
足を崩すとまた対面座位で抱きつかれる。
緊張しすぎ、ガチガチじゃん、大丈夫だよと耳元で囁かれ、しばらくただ抱き合う。
髪の毛がすごく良い香りでようやく落ち着く。
嬢が知らない女の人のおっぱい見るのも初めてだよね、脱がせてとリボンを外し、ここがチャックになってるからと誘導される。
ファスナーでもチャックでもジッパーでも何でも良いから下ろす。
ノーブラなんじゃなと驚くと、見たい?と聞かれるので頷く。
誰だって見たい、俺だって見たい。
セーラー服をめくると形の綺麗な乳房が見えた。
Eカップとプロフィールに書いてあったのでどうかなと思っていたが、十分に大きい。
正直に言うと自分よりもおっぱいの大きい女性とお付き合いしたことがないので、ちょっぴり感動した。
触って良いですかと聞いて、いいよと許可をいただいたので両手で触る。
ふにふに、柔らかいなぁ。
おっぱいって漫画でムニュムニュとか、ぽよぽよって効果音だけど、俺はふにふにだと思う。
しばらく揉んでいると、優しく触ってとたしなめられた。難しいものである。
両手首を掴まれて制止され、そのままキスをされ、脱いでと股間をまさぐられる。
すごい固くなってるねと嬢は笑う。
緊張してるわりに俺の愚息は元気だなぁ。
さすがに全裸は恥ずかしいがそういうお店である、覚悟は決めた。
知らない女の人の前で全裸になる。
座る、今度は正座じゃなくて普通に座る。
厚手のウェットティッシュのようなもので愚息を丁寧に拭かれる。
ちょっと冷たかったかもね、平気?と言われたので大丈夫ですと答える。
じゃあ始めるねと嬢は俺の愚息を舐め始めた。
くすぐったい。
筆者は口淫が好きである。
好きであると言うと語弊があるが、好きなのである。
だって体験したことがないのだから、憧れのプレイである。
人生の中で性行為に発展した関係は何度かあるが、普通の女性はそういうことしないのか、何も言わないとしてくれなかった。
そして俺は何も言わなかった。
言わない俺が悪いのか、聞かないあなたが悪いのか。
今となっては誰にも解らないのである。
その為、口淫とはアダルトビデオや風俗店だけのファンタジーだと思っていた。
まぁそんな訳で初めての口淫である。
温かいけど痛くもなく若干くすぐったい、そして特に気持ちよくもない、というのが第一印象であった。
ジュボジュボというよりも、ぐもぐもみたいな。
潤滑油が足りないのではないか、いや気持ちいいと言えば気持ちいいのだが不思議な感覚。
しばらく愚息を咥えられ、嬢と目が合わなくなって油断したのか突然、俺は我に返る。
お店の天井にあるミラーボールを眺めて考えた。
いかん、このままではいかん、両方の意味で愚息もイかん。
学生の時にELTのライブに何かのご縁で行ったことがある。
昔の俺も今とあいも変わらず地蔵で、ライブ中に拍手は盛大にするがあとは見ているだけ。
そんなライブの中、ボーカルの持田香織さんがこれから盛り上がる後半戦に入るから、
いつもやっているアレをやろうと思いますと言うと会場が沸いた。
彼女は腕を挙げ「アホになる気はあんのか、お前ら!」とファンを煽る。
そうである、アホにならねばならん。
おそらくこれは彼女が、プロの風俗嬢である彼女が行うサービスという名の舞台である。
初めて風俗店に来た男を優しく丁寧に射精へと導こうとする女性という役柄を演じる嬢。
ならば俺もそれに応えなければならんのだ、初めて風俗店に来た男として。風俗店でこんなこと考えるバカが、いやアホが一人誕生した。
アホになる気ができた。
とりあえず気持ちよくなろうと嬢の脇の下から手を入れおっぱいを揉む。
やはりおっぱいが好きである。
あいも変わらずやはり柔らかい。
なんとなく愚息も気持ちよくなってきたが、やはりもう少し足りない。
時折、ストロークが速くなると特に変化は無いがリアクションをすることにする。
すると嬢も呼応するように攻めの具合が変わってきた。なるほど彼女を盛り上げるためにちゃんと返さねばならない。
ここには俺以外の客はいないのだから。
初めて見るあそこ
しばらくすると疲れたのか嬢は愚息から口を離し、キスをしてきた。
気持ちいい?と聞かれたので、とても気持ちが良いですと答える。
手淫による刺激は続けられている、これはちょっと気持ちがいい。
やはり右手が最強なのでは、という考えが脳裏をよぎるが、先輩に風俗嬢にそれだけは言ってはいけない地雷と聞いていたので忘れる。
すると嬢が私も脱がせてと言い立ち上がった、スカートが落ち下着があらわになる。
うむり、視覚の刺激も必要である。脱がせてと言うので嬢のパンツを脱がせる。他人のパンツを脱がせたのも初めてだ。
毛だ。
薄っすらと形の良い綺麗な陰毛。
下品ではなく上品な股間だったので若干惚れ惚れした。
しかしあんまり股間には興味が無いのでしばらく見ていたら、嬢がすっと座って手淫をしながら聞いてくる。
知らない女の人のあそこ見るのも初めてだよね?と、黙って頷く。
見たい?と迫るので正直に見たいですと答えると、どこが見たいの?と言いながら手淫の刺激が強くなり、ちゃんと言ってと叱られる。
あ、こういう流れ好きかもしれないと思った。
MではなくソフトMと自覚していたものの、生まれて初めてそのように接されると嬉しいものである。
言葉にするのはやはり恥ずかしいので黙って頷くと嬢は少し後ろに下がり眼の前でM字開脚をする。なるほど女性器だ。
女性器の形は不思議で、言ってしまえばグロテスクな見た目をしていると思う時がある。
しかし美しいと思う時もあり、また同時にイヤらしさも感じる奇妙な身体の部位だ。
薄暗い店内の中で知らない人の女性器を見ている、その状況に頭が熱くなる。
人間の本能とは恐ろしいもので、俺はその時にイケると思ったのであった。
触って、と嬢に手を掴まれ陰部に導かれる。
毎回思うんだけど、女性器ってあまりにデリケートな部分過ぎてどう触っても壊れてしまう気がして怖いと思うのは俺だけだろうか。
なんとも言えない感触で人間の体温というか息づかいを感じる。
するりと嬢がこちらに迫ってきて、恥ずかしいからもうダメとキスで口を塞がれた。
再び口淫に移り、先程と同じように脇の下からおっぱいを触る。
ただいま、おっぱい、いってらっしゃい、俺の愚息。
しかし先程より少し気持ちがいい、嬢が全裸だからだろうか。
どこを見ても視界がエロい。
腰のくびれも、大きなお尻も見えるし、肌色の面積が多いというか、もう全部肌色である、俺は単純なのでもうエロい。
あぁ、大丈夫そうだなと確信した。
あと5分
気持ちがよくなってきたなと思っていると、愚息から口を離した嬢がキスをしてきて耳元で囁いた、あと5分だって。
もうそんなに時間が経ったのかと思ったが、一瞬で理解した。
翻訳すると「もう出して良いよ」ということである。
そこからはもうなんかちゃんと気持ちが良くて、無事に時間内に口内で果てました。
愚息を綺麗にされ、全てが終わり、服を着る嬢を眺めていたら、名刺書いてくるから服着て待っててねと言い嬢が席を出ていく。
名刺とは…?、いそいそと服を着て時計を見るとぴったり30分。
プロの所業である、感動した。
若干、氷の溶けたお茶を飲む、さらに薄い、きっと元から薄い。
屈強なボーイさんがカーテンを開け、アンケートをしても良いかと聞くので、ボーッとした生返事で答える。
この賢者タイムにまともな返答ができる男などいるのだろうかと疑問に思った。
プレイ内容、イチャイチャ具合など満足できたかと細かく聞かれたが、とても満足しました、ありがとうございますと言うとボーイはにこやかに去った。
するとすぐに嬢が戻ってきて、これが私の名刺ですと丁寧に渡された。
裏にメッセージが書いてあるから読んでね、と言われたのですぐに裏返すと恥ずかしいから外でと隠された、そういうものなのか。
靴を整えられ、忘れ物ない?と聞かれて、大丈夫だと思いますと言い靴に足を通す。
まさか母親以外に靴を履かせてもらうとは思わなかったので、こんな場所で母親のことを思い出してしまった愚息である。
そのまま腕を組み出口まで誘導され、最後に手を握られ「またね」と手を振られ俺は、今日はありがとうございましたと言い、お店を後にした。
ぼんやりとエレベーターを待つ俺は、ふと入店時に気づかなかった箱が目に入った。
名刺入れと書かれた箱にはおそらくもらったは良いが処分に困った男たちへ渡された嬢の名刺たちが持ち帰られることなく入っているのであろう。
サービスの墓場である箱を見て、書いた本人の目に入るようなそんな場所に捨てることないのになぁと哀愁と感じながら来たエレベーターに乗って現実の世界に帰った。






