「当店は悪質客データ共有サイトに加盟しています」の意味は?
最近デリヘルHPを見ていると「当店は悪質客データ共有サイトに加盟しています」という文言をよく見かけるようになりました。
これは何なのか、調べてみましたのでご紹介します。
利用客にとってどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
悪質客データ共有とは具体的にどういうことか
悪質客データ共有サイトの会社HPを見ると、目的は「加盟店が登録した悪質客の情報をデータベース化して加盟店間で共有する」ことです。
具体的にどのような悪質客が登録されるかというと、
・予約の無断キャンセル
・犯罪、迷惑行為
・利用規約に違反する行為
等を行った客です。
悪質客でなければ通常は登録されなません。
このような仕組みは今に始まったことではく、ある有名な大手グループでは、従来からグループ内で悪質客の情報を共有し、悪質客をブロックしています。
「出禁」と言われるものですが、
しかし、この仕組みだと自分のお店の情報しか持っておらず、他店で出禁となった客をブロックできないという弱点がありました。
そこで、そこに目を付け「悪質客データ共有サイト」サービスを提供する業者が登場してきた経緯があります。
複数の業者がこのサービスを提供しているようです。
どんなデータが登録されるのか
登録される項目は主に「電話番号」や「予約者名」です。
電話番号が、顧客管理システムと連携して自動的に悪質客かどうか画面表示されるシステムもあるようです。
そうしてお店側は、悪質客と判断すれば、そのお客を事前にブロックできます。
フリーなら「ご希望の時間帯は女の子が出払ってます」と
指名してきた場合は「○予約で埋まっています」と回答します。
間違っても「あなたは悪質客登録されています」と言われることはありませんので、お客からは自分が登録されているかどうかわかりません。
利用しているお店はどんなところ?
主に九州や北関東など地方のデリヘルの利用が多いとのことです。
地方のデリは単独でネットワークがないためこのようなサービスに価値を感じるからです。
都内のデリはグループ化さていたり、オーナー間でつながりがあるなど、自身のネットワークがあるのでまだそれほど広まっていない感じです。
利用料は月額数千円のようです。
世の中悪質客はそんなに多いのか
悪質客の多い少ないは、お店の質によります。
お店によって多い少ないのばらつきが多いです。
「客層の良い店」「客層の良くない店」によって差が出ます。
一般に「高級店は客層が良く、激安店は客層が良くない」傾向です。
聞いた話によりますと、客層が平均的なお店では出禁にする客は年1桁くらいですが、客層の良くない店では年2桁ということです。。
客層のよくない店ならシステムの導入に意味があると言えます。
このサービスの問題点
考えられる問題点としては個人情報です。
個人に紐付けられた携帯電話の番号を入手ということは個人情報を入手ことです。
このシステムを利用するには「悪質客データ共有サイトに携帯番号を提供すること」をサイトなどで知らせていなければなりません。
もしそのような告知を怠っているとすると、個人情報保護法上で問題となりかねません。
また別の問題として、携帯番号は契約者間で使い回しされています。
例えば、以前あなたの携帯番号を使っていた人物が悪質客に登録されていた場合には、悪質客とは無関係にもかかわらず出禁になることあり得ます。
便利なサービスだが
お店側からすると、結局のところ悪質客をはじくための決定打にはなりえないものと考えます。
ただ悪質客に対するプレッシャーとしては一定の効果はあると思います。とりあえず月数千円だし、入っておくかという感じにとどまります。
お客側から言えば「いつも同じ店から断られる」とか断片的な事実から「悪質客になっているのではないか」と判断することとなりますが、確かなことは不明です。
「無断キャンセルをしない」「お店の禁止事項を守る」という基本事項を守って普通に遊んでいれば悪質客になることはまずないでしょう。
ということで、お客側からすれば、悪質客データ共有サイトとは縁がないものです。
過去に出禁経験がある方は注意が必要かもしれません。